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北京の事情

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編集長スズキです。
中国の大気汚染の問題は、ずいぶん話題になっていますね。
対岸の火事じゃない、ってことです。風が吹けば桶屋が儲かる、わけではなく、汚染された大気が日本にも流れてくるってことですからね。

街の様子は、こんな感じ。本当に空気は汚れています。
さすがに、中国政府もこれじゃマズイということで、規制を強化するそうです。
毎日新聞によれば、今日から自動車の排ガス規制を強化して、旧基準の自動車の販売申請を受け付けない。3月1日以降は新基準を満たした自動車の販売しか認めなくなるそうです。北京市環境保護局によれば、規制強化でNOxの量は現在より40%削減できるそうです。大気汚染の約20%が自動車の排ガスだということです。

ということですが、規制強化で40%削減っていうのは、かなり眉唾ですね。
日本の場合を思い返しても、規制を強化してながーい年月をかけて環境改善ができるのが普通です。一朝一夕に空気がきれいになるとはとても思えません。

これは、北京のガソリンスタンドです。給油しているのは、僕の友人の車。

レギュラーガソリンの価格は78.1RMB(元)。
78.1元は現在のレートで115円程度でしょうか。
物価水準を考えたらけして安くないです。
北京は大都会なので、物価も高いですが、それでも東京の2.5分の1程度でしょう。
大卒の初任給が約3000元(4万5000円)から考えてもレギュラーガソリンの115円/リットルは高いですよね。
ちなみに、ハイオクは


8.32RMB=124円程度。
さらに
軽油は

8.15RMB=122円程度
です。
この大気汚染の原因は、トラックなどのディーゼルにもあります。
現在の中国の軽油は、硫黄分が350ppm(!)だそうです。
これを50ppm以下にする、というのが新基準です。

僕ら、いろんなところで取材をしていますが、燃料の性状が最も厳しい(悪い)のが中国だそうです。東欧より悪い、みたいです。
上に政策あれば、下に対策あり、ですからね。
どうなることやら。

でも、対岸の火事、じゃないですから、ね。





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