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三菱重工、ターボ1000万台/年体制へ

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編集長スズキです。
いま、Vol.83の最終校了の真っ最中です!

表紙は、こちら。

そんな追い詰められた状況の下、僕は今日の朝は品川にある、こちらへ伺ってきました。

これ、なんだかおわかりになりますか?
日本が誇る、H-ⅡAロケット用エンジン「LE-7A」です。これを作っているのは、三菱重工(開発はJAXAと三菱重工が主体)。
MFi的に三菱重工と言えば、ターボチャージャーです(といいながら、現在発売中のJapanese ENGINE01では、MHIのエンジンバルブを取り上げています)。

これはVWの1.4Lエンジン用のターボチャージャー。MHI製です。
今日の記者発表では、MHIがターボ事業にさらに注力して、2016年には1000万台/年の体制にする、というものでした。
現在、自動車用ターボチャージャー(大型トラック・バス、建機などは除く)のメインプレーヤーは、MHI、IHIの日本勢とハネウェル、ボルグワーナーの欧州勢の4社が鎬を削っています。最近、ここにボッシュ・マーレターボシステムとコンティネンタルが参入。そのトッププレーヤーであるMHIが動いた、ってわけです。

具体的には、タイのカートリッジ生産体制を強化するそうです。
カートリッジというのは、ターボチャージャーの心臓部。
ここです。

大事な大事なタービンとコンプレッサーホイール、そしてそれを結ぶ軸受けの部分などをカートリッジと言います。

技術開発も力を入れていて、最高最高効率の新コンセプトターボ、そして電動2ステージターボなどもメーカーへ試作品の提供の段階まではきているそう。楽しみです。

2020年には、1000万台(うち50%がディーゼル、50%)で市場シェアの33%をとる戦略だそうです。2020年には、おそらく自動車の生産台数が1億台くらいだと思うので、2020年は10台に3台がターボ付き車両、そのうちの3台に1台がMHIのターボを搭載している・・・ということですね。

うーん、楽しみ。
MHIといいIHIといい、日本の技術は一流です。
その一流の技術に支えられたニッポンのエンジンを今回は特集しています。
さあ、校了校了!!!
発売は16日です。お楽しみに!







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