ダカール…カール…ール…ル
先日、恒例の2つのカー・オブ・ザ・イヤーが発表されましたが、RJCカー オブ ザ イヤーの中の「人物」を表彰するRJCパーソン オブ ザ イヤーに、ダカールラリーに連続30回以上連続出場し続け、ギネスにも認定された菅原義正さんが選出されました。
もちろん菅原さんは今回のダカールラリーにも参戦されますが、御年72歳。まさに“鉄人”です。
当時、『モーターファン』誌で行なっていた「モーターファン・ロードテスト」という企画があり、主にこの企画のテストドライバーやテストライダーを「テスター」と称していました。主に「ロードテスト」をお願いしている理系大学の教授のお手伝いの大学生や駆け出しのレーシングドライバーだったそうです。
MFiの御意見番・星島浩さんもテスターを務められていましたが、当時を振り返って「テスト項目も“燃料タンクがカラになるまで何時間も時計回りに定常旋回”とか“ひたすら時速20kmを維持して何時間もシャシダイ上で運転”なんて、精神的にも肉体的にもキツいのが多かったな。長時間の定常旋回テストの後でバイク下りて歩くと、斜めに歩いちゃったりしてな。当時は自動車技術も未熟だったから、エンジンが突然、逆回転して放り出されて死にそうな目に遭ったこともあるヨ」という状況だったとか。
そこまで経験があれば、すぐにライターとしてデビューできそうに思えますが、「あの時代は評論家とか雑誌ライターは理系の大学教授や元メーカー技術者だったから、我々みたいな技術も理屈も何も知らない若造が、すぐにインプレッション記事書くなんてのはあり得なかったんだよ」とは星島さんの弁。う~ん、今とは時代が違うんですね。
実はこのテスターの中には、菅原さんや星島さんのほか、後にホンダのNSXやインテグラ・タイプR、S2000などの開発に携わられることになる技術者の上原繁さんなど、意外な方もいらっしゃいます。
さて、菅原さんはこの12月10日には日本を離れ、ダカール・ラリー参戦のために南米へ出立されてしまうとのことでしたので、昨日、RJCパーソン オブ ザ イヤー受賞のお祝いも兼ね、内輪の壮行会を都内某所の何の変哲もない大衆居酒屋さんで開催いたしました。
酒宴の写真はグダグダなので割愛させていただきます(笑)
毎年(昨年は菅原さんの身体上の理由で酒宴はキャンセル)、この席上では有志がポケットマネーを出し合って、タオルや手ぬぐいなど様々な「レースに役に立つ小物」を作成してプレゼントさせていただいているのですが、今回は…。
そう、チーム名入りのオリジナル軍手です。
そこそこの数がありますので、メカニックさんたちが毎日使い捨てても大丈夫かな? と。
この軍手、仕様的には何ら高機能というわけではありませんが、もちろんMFiの読者プレゼントに出させていただきます。たぶん来年の1月15日発売号あたりで。
さらに今回はレースカーの“ある部分”のアタマの所に応援メッセージも記入させていただきました。
以上はMFi公式ではなく飽くまで個人的な活動で、MFiが特定のメーカーやチーム、個人を応援しているわけではないことをお断りしておきます。