こんにちは、MZWです。毎日寒いですな。
今日は朝から特集の取材でアイシン・エィ・ダブリュに
お邪魔してきました。ご存じステップATの雄、
遊星歯車機構とトルクコンバータの話を
お聞かせいただきたいという願いにご快諾をいただきました。
遊星歯車機構。中心にサンギヤ、その周りを
複数個のピニオンギヤ=プラネタリギヤが取り囲み、
さらに外側を円環状にリングギヤが囲みます。
複数ピニオンギヤは軸をひとつのキャリアにまとめ、
軸出力として利用。このサン/キャリア/リングの
回転のいずれかを止めると、正転2速逆転1速が得られます。
だもんで2列で使うと2×2で=4速を得られるんですよね?
とエンジニア氏にお訊きしたら、いえ、基本はそうですが、
必ずしもそうではないですと衝撃なことをおっしゃる。なんと。
どこを回すか、どこを止めるかにはいろいろなやり方があり、
それによって得られる段数もさまざまだからというのが
その理由でした。なるほど。
ということで遊星歯車の複数列方式にはいろいろありまして、
ルペルティエとかラビニョーとかシンプソンとかCR-CRだとか、
とにかく無限の組み合わせから効率と小型化を実現した
「これ!」っていう必殺の組み合わせがあるのです。
トルコンだって負けちゃいられません。3気筒ですりこぎ運動、
アイドルストップにターボ過給で筒内燃焼圧上昇と、
スターティングデバイスに取っていいことなんてひとつもなく、
しかしここで食い止めんでだれが食い止める!という矜持のもと、
ショック低減と効率改善とドラビリ良化と小型軽量化と──
聞いていて気の毒になるくらいの要求が突きつけられます。
写真もバシャコラたくさん撮ってきました。
次号の掲載をぜひお楽しみに!