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123号「パワーとトルク」

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こんにちは、MZWです。毎日寒いですな。

おそろしいほどに長い間ご無沙汰してしまいました。

お叱り、おっしゃるとおりです。スミマセン。

 

さて、123号の特集はパワーとトルク、です。

きっかけはずいぶん前の某社エンジニア氏との立ち話だったと聞きます。

「パワーだとかトルクだとかよく言いますけど、

正しく使えている人ってほとんどいないんですよね」。なるほど。

 

トルク:回転軸を回す力
パワー:トルク×回転数

 

じゃあトルクって何よって言われると必ず出てくるこれらの解説。

パワーはなんとなくわかりますね。

アクセルを踏んでギュオオオオオオオオオオオオオオ!って

エンジンが回ったときに得られる力──って書くと

トルクも力ですから混乱します。

でもやはりトルクってなんだかわかりません。

 

というわけでぼくはこれまで、時間の概念で

両者を理解しようとしていました。

トルク=うしろから蹴っ飛ばされたときの痛さ、

パワー=蹴っ飛ばされたことで思わず前につんのめった距離、

みたいな感じです。しかし今回特集を組んでみて、

これもいまいち合っていないなという印象です。

 

本を作り終わってすべての原稿に目を通して

「なるほど」と思った表現がこちら。

 

「ドライバーはエンジンの発生するトルクを直接感じることはできない」

 

なぜかといえばエンジン単体の軸出力は必ず

スターティングデバイスから変速機、

最終減速ギヤを経て駆動装置を流れ、タイヤの周長をもって

初めて「クルマが動いた」と表出するからです。

あまりにあれをかけあわせこちらを通りを繰り返しているだけに、

純粋なトルクとしては感じられないというわけです。

 

クルマのパワー感はほとんどトランスミッション
クルマの乗り心地印象はほとんどタイヤ

とうそぶいていた身からすると「しまったそうだった」と

歯嚙みするくらい良い表現です。

 

そしてこれらに加えて「パワー感」「トルク感」

という言葉がさらに混乱を招きます。ううむ……。

 

なんか難しくなってきてしまったので続きます。


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